コロナストレスで倒れてから一年、病院から電話があった

人生山あり谷あり

その日、夫が珍しく電話に出た。

普段は知らない番号から電話がかかってきても、夫は出ない。仕事の問い合わせは、全部、Eメールか携帯のメッセージ経由。

親しげに話していたので、知り合いからの電話かと思ったのだが、やたらと興奮気味でちょっと気になった。

電話を切ると、夫が「2日後に精密検査できることになった」と言うじゃないかっ!

約一年前に夫が突如倒れ、アワアワしながら救命救急センターへ行って以来、この精密検査の連絡をずっと待っていたのである。

(その時の記事はこちらからどうぞ↓)

コロナストレスで倒れた夫。生き方を考え直して、みえたこと。
人は死を身近に感じた時、命の時間は限られると気付きます。ならば、残された時間をどうやって生きていきたいのか?

自費で何千ドルと支払えば、すぐ検査はできたのかもしれないが、彼は待った。

その間、痛み止めを飲みながらの生活、生き方の改革、ストレスを減らすために色々やってきて、一時期は激ヤセしてしまっていた夫も、少しづつ元に戻り始めていた。

全身麻酔の精密検査で、器官を傷付ける場合もあるとドクターに言われていたため、検査自体にビクビクしていた夫。

病院に夫を送って別れを告げる時、彼はあたかもこれが最後のような顔をして、目に涙いっぱいためて検査へと向かった。

私も気が気じゃなかった。待っている間は、彼が無事でありますようにとずっと願っていた。

それから数時間後、彼からの電話に出ると、モゴモゴと何を言っているのか聞き取れない。

麻酔がまだ効いているのか、意識朦朧な感じで「えっ?何?よくわからないよ」と何度か言うと、横にいた看護婦さんが夫に代わって話してくれた。

「検査が終わりましたので、病室までお迎えに来てください」

ちゃんと話せない夫、大丈夫なのか〜?病室まで行かないといけないほど、やばいのだろうか〜?と私も泣きたくなるほど、心配しながら病院へと向かった。

病院が迷路みたいで、彼の病室に行くまで3名の病院スタッフに聞いて、ようやくたどり着いた。

ああ、どうしよう。ベッドでぐったりしている夫を見るのは、辛いな・・・と心の準備だけはして彼が待つ病室に入った。

大きな相部屋の病室に、ベッドに腰掛けていた夫。

あれ?携帯見ながら、余裕の顔。

彼の意識はしっかりしていて笑顔だった。

それから、近くに寄ってみると、胸元に何かの食べ物がバラバラと乗っかっていた。

「何か食べたの?」

「うん。コーヒーにローストハムときゅうりのサンドイッチを食べたら、めちゃくちゃ美味しかった!」

「え!そんな直後に、コーヒー飲んでいいの?固形物も食べていいの?」

検査後は流動食をと思い、準備をしていた私は拍子抜け。

検査結果を聞き、夫を支えながら駐車場へと向かう途中、彼がずっと話してくれたこととは?

(みなさま、心の準備をどうぞ)

・・・・・・・・・・・・

可愛いドクターのこと!

おいおいおいおい。こっちは、ずっと心配してたんだぞ〜。

どうやら若いドクターが麻酔の注射針を刺してくれたようだが、何度か失敗し痛かったにも関わらず、可愛かったので許せたそう。

これだから男は・・・笑。

それから、車の中でも云々とそのドクターと話した内容を説明してくれ、私はうんざり。

可愛いドクターとお話した後の記憶は、全くなし。

目が覚めた時には、既に精密検査が終わっていたのだそう。

もう何じゃラホイ!という感じで、心配をよそに検査は無事に終わったのであった。

検査結果は、やはりストレス性のもの。

ストレスは万病の元。

その通りでした。

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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