人づてに、昔の友人夫婦が離婚したと聞きました。
大恋愛の末、結婚したニュージーランド人の旦那さんが浮気したそう。
彼らの子供達全員がまだ18歳以下なので、異国の地で彼女一人やっていくのはきっと大変。
昔の彼女はよく「絶対に離婚しない」と言っていました。
ある種の宣言・誓いみたいなものでしたが、私には返事のしようがなかったのを覚えています。
でも十数年前の彼女と旦那さんは、よく喧嘩をしていました。
第三者から見ていても、とても仲がうまくいっているとは思えなかったし、小さな子供達の前でも大声で怒鳴り合っているのを目の当たりにした時、子供達が可哀想でなりませんでした。
11年前、私が別居と離婚を考えている時に、ある友人に相談したことがあります。
彼女もまたこう言っていました。
「私は絶対に離婚しない」と。
彼女のご両親が離婚されていたので、自分が受けたあの悲しい気持ちを自分の子供達には絶対に味わってもらいたくないと、前述の友人よりも離婚に対する強い反感と嫌悪感があり、私の離婚の相談話は一回で終わりました。

それから私は、モラハラ元夫と離婚。
離婚してから何年も彼女と連絡を取り合っていなかったのですが、ある日突然、彼女から電話がありました。
離婚の相談です。
一通り彼女の話を聞いてから、私がお世話になった弁護士さんを紹介し、彼女も色々と考えた末、離婚しました。
彼女が離婚してもう何年も経ちますが、今とっても楽しそう。
本来の自分を取り戻し、自分のパッションを見つけ、子供達の母として、ビジネスウーマンとして、新たな人生を送っています。
ここで私は「離婚」をおすすめしているわけでも、何でもありません。
私自身も、まさか自分が離婚するとは思ってもみなかったですし、離婚をせずにすむのなら、それに越したことはないと思っているからです。
では、人はなぜ離婚に関して「絶対」という言葉を使うのでしょうか?
日々めまぐるしく移り変わりゆく世界で、夫婦の関係に「絶対」ってあるのでしょうか?
結婚の時に永遠の誓いの言葉を交わしますが、「絶対」と言葉を発しても、「絶対」にはならない場合もあります。
私が元夫のことについて元義父母に相談した時、「夫婦は喧嘩したりを繰り返して、お互い成長していくもの。そうやって絆を強くしていくんだ。」と言われました。
私もそうだと思っていました、夫婦って。
でも、それができない夫婦もいます。
片方が、一方的に虐げられている夫婦関係を続けていく意味はあるのでしょうか?
どちらかが、ずっと耐えないといけない夫婦関係に意義はあるのでしょうか?
自分のことを、死の淵に追い込むまで、夫婦関係を保つ必要があるのでしょうか?
夫婦の関係でそういうことを経験したことがない人は、必ず「仲直りして二人で頑張っていきなよ」とアドバイスしてくれます。

離婚とは関係ない話ですが、英語には、Never say neverという言葉があります。
「絶対なんてものはない」「何が起こるかわからない」つまりは「何か起こる可能性があるから、先のことはわからないし、今ここで可能性の扉を閉じないで、あきらめるな。」という意味合いで使われます。
私が夫との普段の会話でNeverを使うと、彼に言われるフレーズです。
自分でも言いながら自覚しているのですが、最初からNeverと決めつけ未来の僅かな可能性をシャットアウトしないよう、念頭に置いてこれからも生きていきたいと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
にほんブログ村
↑ブログランキングに参加しています。応援クリックしていただけると、たいへん嬉しいです!ありがとうございます。